注文住宅の工期はなぜ守られないことが多いのか

住宅会社の営業マンは一般的に契約から引渡し間での期間を5ヶ月ぐらいと約束することが多いのですが、実際にはその約束が守られることはほとんどない、と考えていた方がいいようです。ではなぜ工期が遅れるのでしょうか。その理由は沢山ありますが、代表的なものは次の3つではないでしょうか。<工期が遅れる理由>①もともと無理なことなのに、住宅会社が売上重視のため、無理を承知の上で、甘い見込みで契約するからです。②天候の影響などで工事ができない日もあるのに、それを見込んだ予備日をとっていないことが多いのです。③工期を急ぐあまり設計ミスが目立ち、そのやり直しに日数がかかった。これらの理由は施主側から見ればいずれも初歩的な事柄に見えますが、実際にこうした理由がまかり通っているのです。特に③の理由など信じ難いのですが、実際にはこういうこともよくあるのです。

工期の遅れで大きな損失を出したユーザーもいる

こうした工期の遅れは単に引渡しが遅れただけではすまず、これにより施主側が大きな損害を被ることもあります。例えば施主がそれまで住んでいた家を他の人に売り渡しの契約をしていて、いついつまでに引き渡すという約束を買主と交わしているのに、新物件の引渡しが遅れてその約束を果たせなかった。こうした場合、相手方に損害賠償を払わなければいけないケースだってあるのです。でも、住宅会社は工期の遅れに対してはわずかな保障はしてくれますが、大きな損害賠償保障には関わってくれません。なぜなら施主側は工期の遅れに対する損害賠償について、住宅会社との間で別の取り決めもしていないからです。工期の遅れは珍しくはないのですから、施主としては、こうした場合のために、工期の遅れで発生するすべての損害を保障を約束する覚書を取っておくことが必要です。